みんなを笑顔にする
いちごの可能性を信じて

農家の家系に新しい風を
おさぜん農園のいちごハウスが並ぶのは、京都府八幡市の田畑のそば。農園長の長村善和は、この地で約100年、「善兵衛」という屋号を受け継ぎ農業してきた長村家の長男です。ちなみにおさぜん農園の“おさ”は長村(おさむら)、“ぜん”は、代々男子の名につけられてきた“善”から名付けられたもの。先代まで野菜や果樹中心の生産農家でしたが、2007年から新たにいちご栽培をはじめました。
独学で築いたいちご農園の土台
それまで見てきた農業は、天候に影響を受ける厳しい世界でした。それに比べて、ハウスのいちご栽培はリスクが少なく、女性の雇用につながる手仕事が中心。なにより、いちごという作物に魅力を感じて、新事業をスタートしました。お手本はなく、他府県のいちご農園を見学したり、ハウスの資材業者に教わったり、少しずつ情報を集め、試行錯誤を繰り返しながら、良質ないちごが栽培できる土台を築いていきました。