おさぜん農園

2024.08.13

おさぜん農園の新しい挑戦

コラム

三菱重工とグループ企業の菱農エンジニアリング株式会社が開発した「イチゴ周年栽培システム」を導入

〝夏でもおいしい いちご が食べられたらいいのに〟皆さまも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。本来暑さに弱いいちごの旬は春です。栽培に最適な気温は17~20℃前後とされており、気温が上がる夏秋期の栽培は涼しい気候の地域に限られています。盆地特有の暑さが厳しい京都ではまさに叶わぬ夢でした。

おさぜん農園の新しい挑戦は、2022年 三菱重工業とグループ企業の菱農エンジニアリング株式会社による「イチゴ周年栽培システム」を試験導入し開発に携わるかたちで始まりました。いちごの生育に適した温度環境を創出することで外気温に関係なく安定したいちごの収穫を可能にするシステムです。

空調を中心とした独自の制御システムにより、ハウス内のいちごの生育温度および光量をデータ分析に基づいて自動制御し、外気温がいちごの生育に与える影響を最小限に抑え最適な環境を実現。冷却システムと独自の栽培棚が効率よくいちごを冷やすため、エネルギーコストも低減します。また、太陽光発電設備を併設することで、CO2排出量やエネルギーコストをさらに低減することも可能です。

こうして、外気温度38.9℃を計測した夏の猛暑下でも高品質ないちごを安定して収穫。2023年からは暑い夏でも涼しい環境でいちご摘みを楽しめる「夏のいちご摘み体験」サービスを開始しました。「夏でもおいしいいちごを食べてもらいたい」という願いを実現するに至ったのです。

おさぜん農園に新たないちごが仲間入り!

いちごはケーキなどの業務用をはじめ、季節や用途を問わず人気のフルーツです。
そんな需要に応えるため、気温が高い夏・秋でも収穫できるよう開発された品種のいちごを総称し、「夏秋いちご」といいます。主に北海道、東北および関東以西の高冷地など、夏でも比較的涼しい地域で生産されています。

夏秋期の栽培3年目となる今年は、新たな試みとして、ブランド名の命名権付いちご培養苗の栽培に挑戦。新たにおさぜん農園に仲間入りした「恋夏(こなつ)ちゃん」は、夏秋いちごの「サマープリンセス」の改良品種で、やわらかく朱色みを帯びた果皮が特徴です。ブランド名は農園スタッフ内から募集し、約50個の候補の中から投票で決定しました。来年の春まで待てず夏の太陽に恋した甘酸っぱいいちご「恋夏ちゃん」は、8月17日(土)から開催の「夏のいちご摘み体験」よりデビューとなりました。

今はまだ「夏のいちご摘み体験」という通常の「いちご狩り」とは異なるサービスで、受け入れできるお客様の数も限られていますが、次の目標は夏場もいちご狩りやいちごのパック販売ができるように。

「おいしい いちご で笑顔になってもらいたい」これからも、おさぜん農園の挑戦は続いていきます。

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